失敗から学ぶ注文住宅の平屋づくり

地に足がついた感じで落ち着くのが平屋です。注文住宅では平屋建てを好む人が増えてきており、ひそかなブームにもなってきました。家と庭と自然のある暮らしは2階建てよりも1階建ての方がずーっと良いと思う人はとても多いです。とはいえ、あとからやはり2階建てにしておけばよかった、そのような気持ちにならないために、事前に失敗例などから学んでいく必要があります。そうすれば同じ間違いをせずに快適な平屋生活を送ることができるようになるからです。



1階建ての家を作って失敗したと感じる例の1つは自然災害です。特に大雨が降り洪水が起きるのはどこでもあり得ることです。そんな時に2階がないので、上に逃げることも難しいですし、家電などを上の空間に避難させておくことは容易ではないでしょう。それで平屋住宅を建てる計画をしているのであれば、高台の土地にするのが理想的です。日当たりも良いし、水害で水に浸かることもまずないでしょう。



そして別の点で注意すべきは、風通しです。日当たりなどの採光性を意識した家づくりは平屋には必要ですが、通風性も意識しないと室内がどんよりした感じになりカビやすい家になってしまいます。窓の位置をどのくらいの高さにするのか、そして窓から入る風がどのようなルートを通って外に抜けていくのか、こうした部分を考える必要があります。2階建てであれば、2階部分に少し窓を開けて出かけることもそれほど気にならないかもしれませんが、平屋の場合には、1階部分に窓を開けて出かけることはセキュリティ上とても難しいでしょう。西日が当たってとても暑い部屋になり、風が抜けないような平屋など心地良い空間という感じにはならないかもしれません。



注文住宅での平屋づくりで、自然災害対策と通風性、これを意識することにしましょう。そして当然のこととして採光性や防犯のこと、こうした点を注意し、これまでにこうしたことで失敗した家づくりをした人たちから学ぶことは大切です。