コストで考える注文住宅平屋の家づくり

低予算で注文住宅家づくりをしたい、それは当然のことです。何十年もローンの支払いを続けることは大きな負担になりますし、低予算で家を建てることができれば、その分だけ毎月のローンの支払いを減らすことができるのです。それでローコストというとシンルな家づくりをイメージしますが、2階建てではなく平屋の家づくりを計画してみるというアイデアは良いものでしょうか。2階部分がないのでコストを抑えることができると思うかもしれません。



ですが、注文住宅での平屋の家づくりの場合、それほどローコストにはならないのが現実です。なぜかというと平屋の場合には敷地面積を多く必要とするからです。2階部分がないので、1階部分にすべての生活動線をまとめる必要があり、広い敷地がどうしても必要になります。2階建てよりも広い土地が必要になるので土地を購入する際の費用は高くなることでしょう。



そして土地が広いということは、建てる家も広くなり、その分基礎のコンクリートも鉄筋も増えることになります。基礎工事費用は明らかに2階建てよりも平屋の方が高くなります。耐震構造を意識しているのであれば、この部分にかかる費用が予想以上に高いと感じることでしょう。



また平屋の場合には屋根が大きくなるのが普通であり、屋根工事は2階建て以上に費用がかかってしまいます。大きな屋根の平屋は魅力的ですが、この部分でコスト増を避けるのは難しいのです。



とはいえ、家の階段は付ける必要がないし、2階部分にかかる間仕切りもない、メンテナンスでは、1階分だけなので足場を必要としないものが多いなどメリットもあります。



それで平屋と2階建てでは、コスト面では必要とする部分に違いが出てくるということです。トータルでどうなのかが知りたいわけですが、平屋だからコスト削減ができるわけでもないというのが現実です。それで1階建てにするか2階建てにするかで迷っているのであれば、どっちの方がローコストで建てることができるのか、という視点ではなく、暮らしやすさや将来性を考えて決めるのが良いでしょう。