注文住宅で平屋の家づくりをしたい人たちが増えています。ニーズが高まっているのは、平屋のデザイナーズ住宅人気や、和風にもできること、そして落ち着きある住まいにしやすいなどがあることでしょう。理由はどうあれ、2階建てではなく、1階建ての平屋にする場合には、幾つか注意すべき点がありますので、それらを銘記しながら話を進めていく必要があります。 その1つは、平屋の場合にはそれなりのスペース、つまり敷地が必要であるということです。2階建てであれば2階スペースがあるのでそれほど広い土地を必要としませんが、1階のみで寝室もリビングも水回りもすべて整える必要があります。そして1階だけですと、周囲に2階建てやその他の建物があると採光性に問題が出やすく、いつも光が入らない暗い部屋になりかねない状況も生じ得ます。こうしたことを考えると、土地探しをする場合には慎重にすること、広さや日当たりなども十分に考慮する必要があります。 また平屋の場合には、外から見えやすいという点も考える必要があります。それを気にせずに家を建てると、外から丸見えで家の中にいてもなんだか落ち着かない、外を見ていると歩いている人と目が合ってしまった、そのようなことも起こり得ることです。隣の人の2階から見られるということもあるかもしれません。垣根を作るとか、窓の工夫、間取りの工夫、カーテンなど外部の視線遮断のためにできることを考えた設計が求められることになるでしょう。 最後に注意点としてあげたいのがセキュリティです。平屋はある意味どこからでも入られる危険性がある状況にあります。窓はあちこちにありうっかりすると、窓を閉め忘れていた、ロックをしていなかった、そのようなことにもなりかねません。 注文住宅の家づくりでは、平屋は地方ののどかなところでは理想的ですが、都心部ではいろいろな面で注意が必要になります。これらを十分に考慮しポイントなる部分を銘記しつつ家づくりを進めていきましょう。 |