収納に困らない注文住宅の平屋づくり

二階建て住宅と平屋住宅では、同じ床面積の住宅を建てる場合でも、必要になる建坪に違いが生じることが一般的です。平屋だと横方向に伸びてしまう面積を、二階建てだと二段に積み重ねられるため、建坪の削減という意味では二階建ての方が得だという見方もあります。しかし、建坪や予算が許すなら、平屋には建坪が増えてしまいやすいという注意点を上回るほどのメリットがあります。日々の生活のなかで、導線が横方向だけで済み、縦方向の移動がないというのは、暮らしに思いのほか良い影響を与えるものです。



平屋なら、身体的に暮らしが楽になるだけではなく、階段のスペースが必要ないため、その分空間を有効に使うこともできます。平屋は建坪が増える傾向にあるため、収納スペースが十分にとれない可能性があります。したがって、できる限りスペースを有効に使い、住み始めてから困らないように収納などを確保するプランを検討する必要があるのです。



実際に平屋を注文住宅で新築する際、担当者から小屋裏空間を収納スペースにするのはどうかという提案をしてもらったことがありました。計画していた家は平屋で、当然二階部分がなく、それに加え屋根の高い家を検討していたため、比較的広い小屋裏空間ができるとのことでした。まるまる一部屋分ほどの空間を収納スペースとして活用できることを助言してもらえたのは、注文住宅で家づくりをすることで得られた学びだと考えています。



ただ、その家を計画していたときは、せっかくの平屋なのに、小屋裏とは言え二階部分ができてしまうのは嫌だと感じ、せっかくの提案を断ってしまったのです。住み始めてから、平屋の快適さには大いに満足しているものの、確かに小屋裏に大きな収納があったら便利だったと思うことが増えています。頻繁に使うものではない季節性の家電や、大きくてかさばるスーツケースなどをしまっておくスペースとして、小屋裏収納は非常に便利だと痛感しているのです。せっかくの注文住宅なので、あらゆる可能性や要望を考慮して、担当者からの助言にもきちんと耳を傾けるのが大切かもしれません。