| 注文住宅を建てようとしている人の多くは、2階建ての家屋を検討しているかもしれません。しかし、中には平屋建ての注文住宅を建てる人もいます。そうなると、平屋建て注文住宅にはどのようなメリットやデメリットがあるかが気になるところです。 大きなメリットとしては、高齢になったときに暮らしやすい点が挙げられます。階段の上り下りというのは、若いときにはそれほど気になりませんが、高齢になって足腰が弱ってくると辛く感じることがあります。また、段差があることで転倒リスクが高まり、怪我のもとにもなります。平屋建てであれば部屋の移動も楽なので、終の棲家として暮らしやすいといえます。 また、構造的な面でもメリットはあります。一般的に家屋というのは、重量が重いほど揺れやすい構造となっています。2階建てに比べると、平屋建ての重量は軽いため、地震による揺れを抑えることができます。特に日本は地震が多い国といわれているので、家屋の耐震性は重要なポイントになるでしょう。さらに、2階が崩れるということもないという点でも安心できるかもしれません。 メンテナンスの側面からも、平屋建ての注文住宅にはメリットがあるといえます。長く注文住宅に住み続けるためには、定期的にメンテナンスを続けていく必要があります。2階建て注文住宅よりもコンパクトである平屋建て注文住宅は、メンテナンスが楽です。例えば外壁塗装する場合、2階建ての方が、平屋建てよりもたくさん足場を組まなければなりません。その分、日程やコストがかかってしまいます。メンテナンスの内容にもよりますが、平屋の方がコストがかからないケースが多いのです。 さらに、階段を作る必要がないことから、その分のスペースを有効活用できます。階段やそのホールを設置するために必要なスペースは、畳4～5畳分といわれているため、その分を寝室や書斎などに活用することが可能です。 このように、平屋建てには2階建てにはないメリットがたくさんあるのです。 |